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「いつも嫌味ばかり言ってくるのに耐えられない。」
「働かない人と一緒に仕事をしたくない。」
薬局という狭い空間で、人間関係に悩んでいませんか?
実は、薬剤師の転職理由の第1位は「人間関係」です。毎日顔を合わせる少人数の職場だからこそ、一度こじれると逃げ場がありません。
私は薬剤師として18年間、調剤薬局で数々の人間関係のトラブルを経験してきました。
無神経なことを言ってくる同僚、業務中常にスマホを見ている上司、仕事をしない後輩……。その中で学んだのは「我慢すべき時」「逃げるべき時」を見極める重要性です。
この記事では私の実体験をもとに以下の内容をお伝えします。
- 薬剤師の離職原因No1「人間関係」のリアルな実態
 - 転職を決断する前に!冷静に状況を見極める3つの視点
 - 「苦手な上司」が教えてくれた、意外な学びとは
 - 人間関係で失敗しないための転職方法
 
この記事を読み終える頃にはあなたが今「踏みとどまるべきか」「動き出すべきか」明確な判断軸が手に入ります。
1 薬剤師の離職原因No1「人間関係」のリアルな実態

データで見る人間関係トラブルの深刻さ
PR TIMESに掲載された合同会社スマスタの調査に以下のデータが記載されていました。
【調査概要】
- 調査元: 合同会社スマスタ「ハッピーファーマシスト」
 - 調査期間: 2021年6月19日~6月22日
 - 調査対象: 薬剤師の男女100人
 - 調査方法: インターネット調査
 
このうち職場を辞めたいと感じた理由として人間関係は57%と半数以上でした。
また、厚生労働省「令和2年(2020年)転職者実態調査の概況」にはこういうデータがありました。
薬剤師が転職を考える理由として「人間関係がうまくいかなかった」と答えた人: 全体の23%
私の周りで起きた実例
実際の感覚的には人間関係でやめた人はもっと多い感じがします。転職する理由のほとんどが人間関係と言っても過言ではありません。
私の周りにも、心の不調で休職した人や、治療を受けながら働いている人がいます。
ほかにも、頭痛や動悸がしたり、ホルモンバランスを崩したという話も聞きます。
実は私自身も、胃が痛くなったり、眠れなくなったことがありました。
2 転職を決断する前に!冷静に状況を見極める3つの視点

人間関係に疲れたからすぐに転職というのは早計です。
ただし、体調悪化が続いている場合は別です。早めに休職、もしくは転職すべきです。
転職を決断する前に考えてもらいたいことが3つあります。
①現在働いている薬局のメリットを洗い出す
②転職したら新たな人間関係を築かなければならない
③どの職場でも必ず不満は出てくる
以前、別の記事にまとめましたので、よければこちらをご覧ください。
転職前に考えたいこと3選
この記事は転職を考える前に一度読んでいただきたい記事です。
実例
私自身の経験をお伝えします。
以前、業務中にスマホばかり触っている上司にストレスが溜まっていました。
こちらが服薬指導をしている隣で堂々とサッカーの記事を見ていたり、患者さんを待たせても区切りの良いところまでスマホ記事を見続けたり……。
本部の上司に注意されても全く改善されませんでした。
その薬剤師がようやく異動になって、「これでやっと働きやすくなる」と安堵したのも束の間。
今度は同じくらい個性的な薬剤師がやってきました。一つの業務に集中すると他のことが一切目に入らなくなってしまうタイプの方です。そういう方がいるだけでも大変なのに他の店舗へ、ヘルプに行くように依頼がかかるというカオスな状態でした。
再度本部に相談したところ、「あなたのお眼鏡に叶う人はいませんし、この薬局からヘルプを出せば良いのにと本部で評判です。」と言われ、転職を本気で考えました。
そこで私は①の考え方、つまり今現在のメリットを洗い出しました。
私が一番重視しているのは休み。
だから今の職場はそれを満たしているので、今の現状を我慢しています。
というよりも、どうしたらストレスをためずに働けるかを考えました。
冷静な時にあえてポジティブな面を探してみたのです。
🔸「スマホ薬剤師も個性的な薬剤師もあまり気を遣わなくて良いタイプ。逆に楽かも。」
🔸「事務さんとは同じ気持ちで分かり合えている。これは大きい。」
🔸「本部の人はほとんど会うことないし、変なこと言われても気にしない。」
🔸「私は今までレベルの高い薬剤師との出会いが多かったから本部の人とは価値観が違う。そんな素晴らしい先輩たちと出会えてものすごくラッキーなのかも。」
こんな風に視点を変えていくと、少しずつ気持ちが楽になっていきました。
完璧な職場は存在しません。
だからこそ自分の中で譲れない条件(優先順位)を明確にすることが重要なのです。
3 「苦手な上司」が教えてくれた、意外な学びとは

これは私がまだ薬剤師1年目の頃、30代前半の女性が管理薬剤師でした。
本当に真面目な方で、例えば隣接するクリニックの先生との説明に齟齬があってはいけないので、こういった時はどう患者さんに答えたら良いかという質問表をA4用紙2-3枚ほどに書き、先生に渡したりしていました。
そして調剤の仕方、監査のやり方など物凄い細かいところまで注意され、その頃は煩わしいと感じていました。
しかし、月日が経ち、全てが患者さんのためになっているということが分かりましたし、そういう気配りができる薬剤師に早くに出会ってよかったなと思っています。
一つの考え方として、嫌なことがあっても、今後の薬剤師人生に役に立つかどうかを考えてみる。
なかなかイライラしている状況でそういったことを冷静に判断するのは難しいとは思います。そういった時はアウトプットしてみると意外とクールダウンします。字を書くのが面倒な場合はスマホのメモアプリを使用してみてください。
4 人間関係で失敗しないための転職戦略
これはもしかしたら賛否があるかもしれませんが、人間関係が良いところへ行くには派遣で働いてその後正社員になるのが良いと思います。
なぜなら、エージェントに馴染めそうなところが良いと伝えてもこんなことがあるかもしれません。
🔸エージェントとの価値観のずれ
🔸見学に行った時は良い印象なのに違った
🔸面接時に良さそうと思ってもそれは表の顔だった
エージェントとの相性は本当に大切です。
どんなに良いエージェントだったとしても合う・合わないは別の話。
エージェントが良いと思った転職先でも、私たちが合わない場合はあります。
ですので、エージェントは2〜3社登録するのがおすすめです。
私自身も2社登録をして転職しました。
それ以上登録すると対応が大変になってくるので2〜3社くらいがちょうどいいと思います。
人を見抜くというのは本当に難しいです。
ヘルプで来てくれている時は良い印象だけれども、実際に一緒に毎日働くようになったら、「こんな人だったのか」と驚くことがあります。
また、一緒の系列薬局でも、他の店舗の人に自分の薬局のスタッフの愚痴を聞いてもらうと、私には優しい人にしか見えないと返されたりしますし、逆に私が他の店舗の薬剤師の愚痴を聞かされても、それくらいいいじゃないと言いはしませんが、そう思うことがあります。
同じ系列の薬局内であっても、長時間一緒に働かないと、合う・合わないは分かりません。
面接や見学でわかるのではないかと言われるかもしれませんが、大抵面接時に出てくる方は良い言い方をすると頭が切れる方、悪い言い方をするとたぬきです。
すごく優しい言葉をかけてこられます。こんな人と働きたいと思わずなってしまいます。ですが、働き始めて衝撃を受けることがありました。
私自身騙されやすいタイプだから見抜けなかったのかなと思いましたが、当時50歳前後のベテランの先輩もわからなかったというくらいです。
だから私は人間関係が心配なのであれば、一度派遣として働いてそれから正社員になるという働き方がベストだと思います。
さすがに3ヶ月働いたら自分に合うかどうかがわかってきます。
まとめ

【すぐに転職を考えるべきサイン】
🔸体調不良が続いている
🔸上司に相談しても改善の見込みがない
🔸職場のメリットよりもデメリットが多い
➡️早めに休職または転職を検討しましょう
転職を決断した場合、日本最大級の調剤薬局案件を持つファルマスタッフがおすすめです。
派遣求人も豊富です。
【もう少し踏みとどまっているべきサイン】
🔸一時的なストレスで体調に大きな影響はない
🔸現在の職場に譲れない条件やメリットがある
🔸苦手な相手から学べることがある
➡️働きやすい環境になるように工夫をしましょう
【人間関係で失敗しない転職のコツ】
🔸エージェントを複数登録する
🔸面接だけでは判断しない
🔸派遣で働いてから正社員登録を目指す
18年間の薬剤師人生で学んだことは「完璧な職場は存在しない」ということ。
しかし、あなたにとっての「優先順位の高い条件を満たす職場」は必ず見つかります。
この記事があなたの判断の助けになれば幸いです。
  
  
  
  
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