転職2回を経験した薬局薬剤師が考える転職エージェント登録前に確認したいポイント

転職エージェント登録前に確認したいこと 転職

エージェントに相談したのに、どの職場もピンと来ず、なかなか決まらない。
もしくは転職したのに、こんなはずではなかったと後悔したことはありませんか?

実は、エージェント登録前の自己分析が転職成功の鍵なのです。

なぜなら、自己分析で自分の軸を作ると、転職活動全体にブレがなくなります
エージェントも紹介しやすく、面接でも説得力が増します。

自分を見つめ直すことで、「これだけは譲れない」という条件がはっきりします。
その結果、働き始めてから「思っていたのと違った」と感じて辞めるリスクを減らせます。

私は調剤薬局一筋18年で、これまで2回の転職を経験し、現在3つ目の薬局で働いています。病院門前薬局や地域密着型の薬局など、異なる環境を経験することで、様々な働き方を知ることができました。

色々苦労はしていますが、2回とも転職時に考えていた条件を満たす職場に行くことができました。ですので、転職して良かったなと思います。

そんな私ですが、最初の転職では準備不足でスタートしました。しかし、途中で自分が何をしたいのか何をしたくないのかを考えたことで一気に動き出し、最終的には希望に合う職場に転職できました。2回目の転職では最初から十分な準備をして臨み、より理想に近い職場を見つけることができました。

この記事では、自己分析の重要性、そしてその手段を解説していきます。

自分の棚卸しをしておくと、転職の失敗リスクを減らすことができます。

転職失敗の現実

失敗

薬キャリ(m3.com)の薬剤師転職実態調査によると、53.1%の薬剤師が転職を後悔した経験があることが判明しています。

主な後悔理由は
🔸人間関係
🔸年収
🔸勤務時間
🔸スキルアップ
🔸勤務地

📚参考 薬キャリ薬剤師転職実態調査

私の周りでも転職したけれども

「思っていたより忙しくて続かなかった。」
「人間関係が合わなくて辞めた。」
「毎日通うのに遠過ぎて無理だった。」

という後悔の声をよく聞きます。

どんなに条件は良くても、実際に働いてみたら続かない。そんなケースは少なくありません。

自己分析とは

自己分析とは

自己分析とは自分をよく知ることです。

もっと具体的にいうと
🔸自分はどんなことにやりがいを感じるのか
🔸どんな働き方が向いているのか
🔸何を大切にしていきたいのか
を整理することを指します。

自己分析の具体的な方法は後ほど説明します。

自己分析が必要な理由3つ

自己分析が必要な理由

①面接時にきちんと答えられる

面接時はあれもこれも伝えなきゃと思っているのに、緊張で頭が真っ白になり、考えていたことの半分も話すことができなかった。

こういうことは皆さんもあるのではないでしょうか?

私もかなり緊張するタイプなので、面接等の緊張する場面で「うまく言えなかった」と後悔したことは何度もあります。

だからそういう場では、これだけはということを事前に考えておき、スマホに記録して、直前に見返し、それだけを伝えるようにしています。

事前に準備することで、伝え忘れたということも少なくなるでしょう。

また、自分の中に芯があると面接時に何を聞かれても首尾一貫した話をすることができ、相手にも良い印象を与えることができると思います。

②エージェントに振り回されることが少ない

エージェントは基本的に良い情報をたくさん持ってきてくれます。
良いことばかりを聞いていると気持ちが揺れます。

この薬局もいいけど、あの薬局も捨てがたい。と迷ってしまい、なかなか決まらないという事態に陥ってしまいます。

エージェントを使ってはやく決めたいのに全く決まる気配がなく、結局はエージェントに強く推されたところに決めてしまった。そういった話も聞きます。

自分の中で条件の優先順位を決めるとエージェントに流されることは少ないと思います。

③転職後の後悔を防ぐことができる

「なんとなく給料の高いところを選んでみた。」
「大手だから選んだ。」
「どこでもいいから今の薬局から早く離れたかった。」

と勢いで決めてしまうこともあります。

そしたら、

「人間関係が最悪だった。」
「長時間労働だった。」
「お昼を食べる暇もないくらい忙しかった。」

など、こんなはずではなかったと感じるのはしんどいです。

しかし、例えば

薬剤師
薬剤師

自分は給料が高いところで働きたい。
だから高収入の職場へ転職した。
入社してみたら、すごく忙しかった。
まあ給料良いから仕方ないよね。

というような考え方ができると思います。

忙しい日々の中で、自分のことをゆっくり考える時間はなかなか取れません。

でも、転職を現在考えている人もいない人もほんの少しの時間でもいいのでどんな働き方が理想かを考えてみてください。

そうすると自分の理想に近いところに転職しやすくなるだけでなく、今が転職すべき時かどうかも判断がつきやすくなります。

自己分析方法

自己分析方法

①働く上で大事にしたいこと(価値観)を書き出す

例えば

🔸ワークライフバランス
🔸人間関係
🔸収入
🔸キャリアアップ

私の場合

1回目はキャリアアップ
2回目はワークライフバランス

②得意・不得意を整理する

例えば

🔸人と話すのが得意
🔸ひとりの患者さんに時間をかけたい
🔸忙しい環境が好き
🔸正確さを求める作業が得意
🔸新しいことに挑戦するのが苦手

私の場合

今まで忙しい環境でばかり働いてきたので、ゆっくりと時間が流れる環境よりも一包化がたくさんあるようなそんな職場の方があっています。
そしてあまりコミュニケーションが得意ではないので、患者人数が少なくひとりの患者さんとじっくり話すことは難しいです。

逆に同じ職場にひとりの患者さんと真剣に向き合いたいという方がいるのですが、ほとんどが在宅である薬局へ希望していきました。

③理想の働き方をイメージする

例えば

🔸在宅や地域医療に関わりたい
🔸マネジメントをしたい
🔸家庭との両立を大切にしたい

私の場合

仕事はあくまでも生活を充実させるための手段に過ぎないと考えているので、仕事を一生懸命しながら趣味の旅行に行くのが理想の生活スタイルです。

④優先順位を決める

例えば

🔸収入よりも人間関係を重視
🔸通勤距離よりもやりがいを優先

私の場合

1回目はスキルアップが最優先
2回目は自分のプライベートを充実させるのが最優先

自分の価値観がよくわからない場合、エージェントのサイトの検索条件を見てみるのも良いかと思います。

こんな検索の選択肢があるんだ。自分だったらどれが一番重要だろう。と考えることができます。

自分の希望条件を整理するには、
条件を「Must(絶対条件)」「Want(希望条件)」「Better(できれば)」に分けて考えるのが効果的です。

ちなみに私の転職時の価値観は以前記事にもしましたが以下の通りです。

2回転職をした体験記の記事はこちら

私が決めた転職時の条件は

1回目の転職時

🔸ヘルプや異動が少ない薬局
🔸色々な科の処方箋を勉強したい→大きい病院の門前薬局
🔸漢方(煎じ薬)を扱っている

結局は漢方一本だと今後が厳しいと思ったので大きい病院の門前薬局を選びました。

異動はなく、ヘルプも数えるくらいしかなかったです。

2回目の転職時

🔸異動やヘルプが少ないこと
🔸通勤が30分以内
🔸有給が取りやすいところ
🔸土曜日、月2回休みが取れるところ

今のところは全ての条件をクリアしています。

まとめ

まとめ

以上エージェントに登録する前に考えるべきことを書きました。

転職は人生の転機です。焦って決めるよりも、自分を見つめ直す時間を事前に確保したほうが、結果的に早く自分に合う職場に出会えます。

自己分析は面倒に感じるかもしれませんが、これをするかしないかで今後の人生が大きく変わってきます。

実際に紙に書く、スマホにメモる等してみてください。

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